老化と性機能

老化と性機能

バイアグラの登場は、これまでの社会通念や偏見などによって、人々の生活の裏側にこっそりとしまわれ、そして同時に隠されていたがゆえに、屈折した形で扱われていたせいというものを改めて見直すきっかけになるのではないでしょうか?

 

急速な高齢化が進む現在、高齢者の性の問題は今までとは比較にならないくらいの重みを持った問題になってくるに違いありません。

 

しかし、日本の社会の現実は、高齢者の性に関しては、いまだに多くの無知や誤解に支配されていて、ごく一部の人が関心を寄せているにすぎないといってもいい。

 

青少年の性教育について語られることはあっても、高齢者自身や、高齢者を取り巻く人々に対して、老年期の性についてまじめに語られることは全くと言っていいほどないのが現状です。

 

しかも、こうした問題に直接かかわることが最も多いと思われる医師の知識や意識はどうかと言うと、全くもって頼りないものと言わざるを得ないのです。

 

医学部で学ぶことは男女の生殖器の解剖と、生理に限られており、人の性行動や性生活のあり方などは教えてもらわない。
老年学等異分野の研究も最近活発になってきていますが、どこでも老人の性全体については語られていません。

 

日本性機能学会

 

高齢者

性に関心を持つか、あるいは制について勉強せざるを得ない立場にある泌尿器科を中心に運営されています。主に男性の性機能をテーマに地道な活動が続けられてきましたが、バイアグラの発売を期に一気に活性してきています。

 

老化と性機能の変化

 

男女とも老化とともに性機能に変化が表れますが、ここではあくまでも男性の性機能の意味であることを了承して読んでください。

 

老化あるいは老化現象と言われる体の変化は、医学的に次の用にて議されています。
「成熟期に達した個体が身体機能の低下・減弱により死に至る過程を老化と言い、老化によって生じる身体機能の変化を老化現象と言います。
長期間にみれば不可逆的で進行性の変化です。老化現象は整体にとって有害なもので、体内の恒常性を保つ機能の減弱や、予備力の低下が起きます。」

 

このように定義される老化ですが、現実的には老化とは非常に個人差の大きいものです。この差は、遺伝的な要素に加えて、身体的、精神的ストレスや生活習慣あるいは病気などの外的な因子の影響が加わって生じてくるものと考えられています。

 

特に重要視される点は生活習慣です。老化の変化はそれに伴って様々な疾患を合併してくるが、それらの大部分は生活習慣のゆがみに根差しているものです。

 

性機能はどうでしょうか?加齢に伴う身体機能の低下が、当然、性機能にまで及ぶことは言うまでもなく、一般的に勃起障害も加齢に伴って生じてくるものと考えられています。

 

つまり、勃起という現象も、老化と同様に、その人の食事や睡眠、仕事や家庭の状況、精神的ストレスなどの日常的な積み重ねの影響を大きく受けるということです。